夏休み前にチェック!お子さんの「成長痛」、本当はスポーツ障害かもしれません
2026/07/272026/07/27
「膝が痛い」「かかとが痛い」「練習のたびに足が痛くなる」
——お子さんからそんな訴えがあったとき、「成長痛だから大丈夫」と様子を見ていませんか?
実はその痛み、成長痛ではなくスポーツ障害である可能性が十分にあります。
成長痛とスポーツ障害は全くの別物で、対処法も異なります。夏休みに入ると練習量が一気に増えるため、今のうちにお子さんの体の状態を確認しておくことが非常に重要です。
成長痛とスポーツ障害の違い
成長痛とは、主に3〜10歳頃の幼児〜小学校低学年に見られる、夕方から夜間にかけて脚(特に膝・ふくらはぎ)が痛くなる現象のことです。原因は完全には解明されていませんが、日中の疲労・心理的要因・成長に伴う筋肉と骨のアンバランスなどが関係しているとされています。朝になると痛みが消えているのが特徴で、日常生活やスポーツに大きな支障はありません。
一方スポーツ障害は、繰り返しの運動による過負荷で骨・軟骨・腱・靭帯・筋肉が損傷した状態です。放置すると悪化・慢性化し、将来の体にも影響を及ぼします。「運動中・運動後に特定の部位が痛む」「押すと痛みがある」「腫れや熱感がある」場合は成長痛ではなくスポーツ障害を疑うべきです。
子どもに多いスポーツ障害の種類
オスグッド病(膝のスポーツ障害)
10〜15歳の成長期に多く、膝のお皿の下(脛骨粗面)が出っ張って痛む状態です。ジャンプ・ダッシュ・キックなどで大腿四頭筋が繰り返し引っ張ることで骨が剥離し始めます。サッカー・バスケ・バレーボール・陸上などで特に多く見られ、成長期のお子さんの膝の痛みの原因として最も代表的です。「押すと膝下が痛い」「ジャンプや階段で痛む」場合は要注意です。
シーバー病(かかとのスポーツ障害)
8〜13歳に多く、かかとの骨(踵骨)の成長軟骨部分に炎症が起きる状態です。アキレス腱が繰り返し引っ張ることで成長軟骨が傷つきます。かかとをつくと痛い・走ると痛い・かかとを押すと痛みがある、という訴えが典型的です。サッカー・野球・陸上などの走り込みが多いスポーツをしているお子さんに多く見られます。
野球肘・野球肩
投球動作を繰り返すことで肘・肩の関節・骨・靭帯に負担が蓄積する障害です。特に野球肘(上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)は早期発見が非常に重要で、放置すると手術が必要になるケースもあります。「肘の外側が痛い」「投げると痛い」「肘が完全に伸ばせない」という症状は見逃し厳禁です。
腰椎分離症
成長期のスポーツ選手に多い腰の疲労骨折です。体を反らしたり回旋させる動作(野球のバッティング・バレーボールのスパイク・体操など)を繰り返すことで腰椎(特に第5腰椎)の後方部分に亀裂が入ります。「運動後に腰が痛い」「体を反らすと腰が痛い」という訴えがあれば早急な受診が必要です。放置すると骨が完全に分離し、脊椎すべり症に進行する危険があります。
シンスプリント
すねの内側に沿った痛みで、走り込みや跳躍が多いスポーツで起こります。骨膜や筋肉の付着部に炎症が生じた状態で、疲労骨折の前段階になることもあります。中学・高校の陸上・サッカー・バスケなどで部活を始めたばかりのお子さんに多く見られます。
夏休みは特に注意が必要な理由
夏休みに入ると練習量が通常の2〜3倍になることもあります。「夏合宿」「連日の練習」「試合が続く」という状況は、成長期の体への過負荷そのものです。成長期の骨は大人と違い軟骨部分が多く脆弱で、繰り返しの負荷に対してダメージを受けやすい状態にあります。
「少し痛いけど我慢できる」「休みたいと言いにくい」というお子さんも多いため、保護者の方がしっかり状態をチェックしてあげることが大切です。
お子さんの体のチェックポイント
以下に当てはまる場合は早めの受診・相談をおすすめします。
・練習中や練習後に特定の部位が痛む
・翌朝になっても痛みが残っている
・患部を押すと痛みがある
・腫れ・熱感・変形がある
・痛みをかばって歩き方・フォームが変わっている
・「成長痛だから」と1か月以上様子を見ているが改善しない
整体・整骨院でできること
当院ではスポーツ障害を抱えるお子さんに対して、患部の状態チェックと早期ケア、骨格・姿勢のバランス調整(体のゆがみが特定部位への負担集中を起こしている場合がある)、テーピングによる患部保護とサポート、ストレッチ・セルフケア指導(保護者の方へのホームケア方法のお伝え)を行っています。
「成長痛だと思っていたが、なかなか治らない」「毎シーズン同じ部位が痛くなる」というお子さんをお持ちの保護者の方は、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
成長痛とスポーツ障害は別物です。運動中・運動後に特定部位が痛む・押すと痛い・腫れがあるという場合はスポーツ障害を疑い、早めに専門家へ相談することが大切です。夏休みは練習量が増えるハイリスクな季節。今のうちにお子さんの体の状態を確認し、安心して夏休みのスポーツに臨める準備をしてあげましょう。
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