アキレス腱断裂
2025/01/232025/01/23
アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋やヒラメ筋)と踵(かかと)の骨をつなぐ腱です。アキレス腱断裂は、この腱が部分的または完全に断裂する状態を指します。スポーツ活動中や突然の負荷が原因で発生し、40~50代の男性に多く見られます。
症状
・断裂時の感覚
「バチン」または「バキッ」という音や感覚を伴うことがあります。
足に誰かが蹴ったような感覚を訴える患者が多いです。
・痛み
断裂直後に強い痛みが生じますが、その後痛みが軽減する場合もあります。
・機能障害
つま先立ちができなくなる。
歩行時に足を引きずるような状態になる。
・見た目
アキレス腱部分に陥没が見られる。
腫れや内出血が生じることもあります。
原因
・直接の原因
急なジャンプやダッシュ、方向転換。
スポーツ中に過度の負荷がかかる。
・リスク因子
年齢: 40~50代に多い。
過去の負傷: アキレス腱炎や部分断裂の既往歴がある場合、リスクが上がる。
筋肉の柔軟性低下: 加齢や運動不足で腱が硬くなっている。
薬剤の影響: ステロイドやフルオロキノロン系抗生物質が腱を弱くする可能性がある。
運動習慣の変化: 普段運動をしていない人が突然激しい運動を行う。
診断
・徒手検査
トンプソンテスト(Thompson test): 仰向けで足をリラックスさせた状態でふくらはぎを握ると、正常であれば足首が底屈しますが、断裂がある場合は動きません。
・画像診断
超音波検査: 断裂の有無や程度を確認。
MRI: 特に部分断裂や不完全な損傷の診断に有用。
治療方法
【手術療法】
・内容
断裂した腱を直接縫合します。経皮的手術(小さな傷口から縫合)やオープン手術があります。
・メリット
再断裂率が低い。
若年層やアスリートには特に推奨。
・デメリット
感染や瘢痕形成のリスク。
入院や手術費用がかかる。
【保存療法】
・内容
ギプス固定や装具で腱を自然治癒させる。
・メリット
手術を回避できるため、リスクが少ない。
・デメリット
適切な治療を行わないと再断裂のリスクが高まる。
リハビリ期間がやや長くなる可能性がある。
リハビリ期間
・ギプスまたは装具の期間
通常3~6週間装着。
足首を底屈(つま先を伸ばした状態)で固定をします。
・リハビリ内容:固定期間中
足を動かさず、筋肉量維持のための軽い運動(例えば脚の上げ下げ運動)。
・固定解除後
足首の可動域を広げるストレッチ。
筋力回復のためのカーフレイズ(かかと上げ運動)やチューブトレーニング。
・スポーツ復帰期
受傷後3~6か月で徐々にジョギングや軽い運動を再開。
6~12か月後にスポーツ活動へ完全復帰。
手術療法と保存療法の比較
再断裂率は手術療法の方が低い傾向にある。
保存療法でも適切な治療とリハビリを行えば、術後と同等の結果を得ることが可能。
アスリートや若年層は手術療法を選ぶ場合が多い。
当院のアプローチ方法
当院では「ソフトな手技」で回復を早めます。アキレス腱断裂後の予後不良なども対応しております。
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いろは接骨院
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