低カリウム血症
2024/09/162024/09/27
カリウムは体に必要なミネラルの一つで、細胞内の浸透圧の調整、筋肉の収縮、神経の興奮などに関わっています。またナトリウムを体外に排出する作用により、塩分の取り過ぎを調整し、血圧を正常に保つ働きもあります。低カリウム血症とは、さまざまな原因により、血液中のカリウムの濃度が低くなってしまう病気のことを言います。血液中にカリウムが不足すると、筋肉の動きや神経の働きに異常が起こり、様々な症状を引き起こします。
原因
いろは接骨院
低カリウム血症を引き起こす原因には3つあります。
①食欲不振や偏食によるカリウムの摂取不足
②体外へのカリウム排泄の亢進
③血液中から細胞内へのカリウムの移動
この3つが関与しています。
身近なことで説明をすると
・漢方薬の甘草(かんぞう)の成分が入っているものをよく飲む・飲み続けている
・病気などによりアルドステロンのホルモンの異常がある
・糖尿病でインスリン注射を打っている
などのことで「低カリウム血症」が起きやすくなってしまいます。
症状
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カリウムの低下が筋肉と神経に影響を与えるため
初期の自覚症状は手足の脱力感、筋肉痛、動悸などです。
下痢などによる一過性のカリウム低下ならすぐに回復しますが
長く症状が続くようなら治療が必要です。
進行すると、足のまひから歩行困難、起立困難となり、入院が必要になってしまうこともあります。
また、不整脈が出ることもあり、特に心臓の病気を持っている方には注意が必要です。
また、糖尿病患者もインスリン投与が低カリウム血症を悪化させるため注意が必要です。
予防
日本人のカリウム摂取量の目標は、1日当たり成人男性3000mg以上、女性2600㎎以上と設定されています。
カリウムを多く含む食材は藻類、果物、野菜、芋類、肉・魚などです。バランスの良い食事を心がけることが大切です。嘔吐・下痢などで一時的にカリウムが失われ、体のだるさを感じているような時はサプリメントや経口補水液などで補充する方法もあります。
ただし、腎臓に持病のある方は、カリウムの取り過ぎは厳禁です。特に高齢になると腎機能が低下してきますから、医師からカリウム摂取量の指導を受けている方は制限食を守るようにしてください。
低カリウム血症は、生活習慣病や腎臓病、糖尿病、心臓病、高血圧などとも関連するため、持病がある方が筋肉の脱力感などを感じたときは、早めに病院を受診するようにしましょう。
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