肘内障
2021/11/182023/03/07
みなさんこんにちは😃
突然ですがみなさんの中に
お子さんの腕が急に
「挙がらなくなった・挙げなくなった」
「触らせてくれなくなった」
「腕を使おうとしない」
といったことに遭遇したことありますか?
そしてこの時、病院や整骨院に行くと
「肘が抜けていますよ」と言われた経験
あるのではないでしょうか?
「肘が抜けた」と聞くと
あたかも関節が脱臼してしまって
大変な状態ではないかと思いますが
実際はそうではなく
「小児肘内障」であることが多いのです。
今回のブログでは
・肘内障とは
・肘内障になっているかの確認方法
について説明していきます!
肘内障とは
先日、当院にもお母様から
「うちの子が腕をだらんとしていて動かそうとしない」
というお問い合わせがありました。
夜、遊んでいて突然痛がり腕を動かさなくなった
とのことでした。
肘が抜けてしまう原因として
・親御さんや大人の方が子供の手を引く
・転んだ際に不自然に手をついてしまった
などが多く挙げられます。
子供と手を繋いで歩いているだけでも
抜けてしまうこともありますし
床に寝転んだ子供を起き上がらせようと手を引いただけでも
抜けてしまいます。
ではなぜこんなに簡単に肘が抜けてしまうのでしょうか?
ここからは少しだけ
解剖学的なお話をします。
上の図は肘関節を横から見た絵です。
左側が成人、右側が子供の絵で
上の絵が通常時、下の絵が手を引っ張った時
の状態を表しています。
成人の場合、手を回旋する動作に重要な役割を果たす
橈骨頭といわれるの関節近くには
輪状靭帯と呼ばれるバンドの役割を持った靭帯があります。
この靭帯のおかげで手を引っ張っても
橈骨頭が輪状靭帯から外にずれてしまうことがありません。
ところが子供の場合
橈骨頭の形状は軟骨成分が多いため骨ができておらず
輪状靭帯も柔軟性に富んでいるので
手をを引っ張ると
橈骨頭が輪状靭帯から外にずれてしまい
亜脱臼という状態になるのです。
これが「小児肘内障」の状態です。
肘内障は2~6歳の子どもに多くみられます。
そのなかでも、なりやすい子はいます。
ですがどの子どもも骨格が発達するにつれ
起きなくなってきます。
肘内障になっているかの確認方法
確認方法ですがとても簡単です。
それは子供に「バンザイ」ができるか
聞いてみてください。
肘内障であれば、挙げられません。
実際には挙げられないというよりも
挙げたくないというのが正しいかもしれません。
しかし
肩や肘や手首の骨折という可能性もあるので
どの部分が痛いのか
腫れはないか
なども確認するようしてください。
肘内障は
「肘が抜けた」という表現から
腕を引っ張れば治るのではと
考える人もいるかもしれませんが
それは間違いです。
引っ張ることで悪化してしまう恐れもありますので
分からないときはに専門の先生に診てもらうように
してください。
整復もコツさえわかると簡単なことなのですが
子どもの細い腕をねじるということに
抵抗を感じる人は少なくありません。
思い切ってできないときは
接骨院、小児科、整形外科などを受診して
治してもらってください。
先程も書いたように
肘内障は赤ちゃんから小学校入学くらいの
子どもに多いものです。
個人差はありますが
もし10歳を過ぎても繰り返すようであれば
骨や腱など何か病気の可能性も考えられます。
その際は整形外科を受診してもらい
原因がわかった上で適切な治療が受けられる
環境を子供に作ってあげてくださいね!
最後まで読んでくださり
有難うございました😊
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いろは接骨院
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