肘内障
2025/01/132025/01/13
突然ですが、小さなお子様をお持ちのお母様、お子様が急に「腕を動かさなくなった」「腕に痛みを訴え出した」などといった経験はありませんか?
それは肘内障(ちゅうないしょう)と言って肘関節が亜脱臼してしまっていることをいいます。
今回のブログでは肘内障がどんなものなのか詳しく説明していきます。
発生原因
肘内障(ちゅうないしょう)は、肘関節の一部である**橈骨頭(とうこつとう)**が関節の位置からずれてしまう状態を指します。一般的に「肘が抜けた」と表現されることがあります。
原因は以下のような状況が挙げられます。
・子どもの腕を強く引っ張る(例:手をつないでいる際に転びそうになった子どもを引き上げる)。
・急に腕をひねったり、持ち上げたりする動作。
・子どもの腕を持ってぶら下がる遊び。
小さな子どもの関節は柔らかく、関節を支える靭帯も未発達のため、外力が加わると簡単にずれてしまいます。
症状
肘内障が起こると以下のような症状が現れます。
・痛み:肘から前腕にかけて痛みを訴える。
・動きの制限:腕を動かすことを嫌がり、肘を曲げたままの状態を保とうとする。
・手を使わない:痛みや不快感から、腕をダラリと下げたままにする。
外見上は腫れや変形が目立たないことが多く、見た目だけでは判断が難しい場合があります。
起こりやすい年齢
肘内障は1歳から5歳までの幼児に多く見られます。特に2~3歳の子どもに発生することが一般的です。この年齢の子どもは、骨や関節がまだ発達段階にあり、靭帯の柔軟性が高い一方で、外部からの力に対する耐久性が低いのが理由です。
癖になりやすい?
肘内障は、一度発生すると再発しやすい傾向があります。初めて発生した後は、関節が元の位置に収まりにくくなり、ちょっとした外力でも再発することがあります。そのため、親や保護者は特に注意が必要です。
将来、こんなスポーツには気をつけて!
肘内障そのものが成長とともに自然に治癒するケースがほとんどですが、幼少期に繰り返し発生した場合は、肘の靭帯や関節に影響を及ぼす可能性があります。
以下のようなスポーツを行う際には注意が必要です。
・投球動作を多用するスポーツ(野球、ソフトボールなど)
・腕を強く使うスポーツ(体操、ラグビー、柔道など)
・腕を引っ張られる危険性がある競技(相撲、レスリングなど)
これらのスポーツでは、肘の負担が増えやすいため、適切なウォーミングアップやストレッチ、正しいフォームが重要です。
なってしまった時の対処方法
肘内障になった場合、適切な対応が重要です。以下の手順を参考にしてください。
・無理に動かさない
・痛みを悪化させる可能性があるため、子どもの肘や腕を無理に動かそうとしないでください。
・医療機関を受診する
最寄りの整形外科や接骨院を受診してください。専門家が「整復」という技術を使い、ずれた関節を元の位置に戻します。
整復は短時間で終わることが多く、成功すればその場で痛みが軽減し、子どもがすぐに腕を動かせるようになる場合があります。
応急処置として冷やす必要はありませんが、子どもが安心するように支えてあげてください。
いかがでしたか?
肘内障は小さいお子様なら誰にでもなり得る外傷の一つです。
周りに小さいお子様をお持ちの方がいましたら、シェアして教えてあげてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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