寝違え

朝、目が覚めたときに、首の後ろや首の横から肩にかけての痛みが出てしまっていることを「寝違え」と言います。首を動かすと痛みが出る時もありますし、痛みで首を動かせない時もあります。

この寝違えは医学的な病名ではなく、正式には「急性疼痛性頸部拘縮（きゅうせいとうつうせいけいぶこうしゅく）」と言います。

 

みなさんも一度は寝違え経験したことがありますよね？

寝違えを何度も経験したことある方は寝違えを起こしてしまった時、１〜２日で治ったこともあればなぜか４〜５日痛みが引かないという経験ありませんか？

 

これには明確な理由があるのです。

 

 

まずは次のチェックシートで症状の確認をしてみてください。

最初にもお話ししたように寝違えた時、数日で痛みが落ち着いた時と、なかなか痛みが引かなった時とでちゃんとした理由があるとお伝えしましたが、それをお伝えするために少し筋肉の構造について勉強してみましょう。

 

筋肉には場所によって呼び方が変わる筋肉があります。

それは「インナーマッスル」と「アウターマッスル」です。

 

インナーマッスルはいわゆる体幹の筋肉で、体を支える役割をしています。

アウターマッスルは体の表面にある筋肉で、力を使うための筋肉です。

 

このふたつの種類の筋肉のうち、寝違えを起こしてしまった時に

動かして痛みが出るのが「アウターマッスル」

動かなくても痛みがですのが「インナーマッスル」なのです。

 

また動かせた場合でも例えとして顔を左に向けたとき

右側の首に痛みが出た場合は「アウターマッスル」

左側の首に痛みが出た場合は「インナーマッスル」

を痛めてしまっている可能性があるのです。

 

もちろん例外もありますが、インナーマッスルを痛めてしまった寝違えの場合、頭の重さを常に支えるために仕事をしているので痛みが引きにくいことが多くみられます。

 

 

どちらの場合も痛みを取るためには安静にしていただくのが一番ですが、早く改善したい、何度も繰り返してしまっているから繰り返さないようにしたいという方は整形外科や接骨院に通院し治しましょう。

当院では、急性の痛みの場合指圧をするようなマッサージはいたしません。なぜならば、筋肉を損傷している可能性が高い中、痛みが出ている場所をマッサージするという行為は痛めた場所を悪化させてしまう行為だからです。筋肉で想像するとピンとこないかもしれませんが、皮膚で言うならば切り傷・すり傷が起きてしまっている場所を揉むのと同じことです。みなさんも傷口をわざと広げるようなことはしませんよね？それと同じです。

当院では寝違えたことにより普段力の入るはずのない周りの筋肉を緩め、血流を促し、少し動けるようになってきたら、「JRC療法」「神経整体」の施術で骨格を整え、神経の伝達を促していきます。

 

 

朝、急に痛みが出たからといっても何日も何週間も痛みが続くような場合、ただの寝違えではなく
頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性脊髄症、転移性脊椎腫瘍、脊髄腫瘍、強直性脊椎炎といった病気が隠れている場合がありますので痛みを放置せず、受診するようにしましょう。