フルマラソン当日〜中編〜

着々と一歩一歩

ゴールに向けて

足を進めている中

 

10kmを超えたあたりから

少しずつ足に違和感を感じ始めました。

 

 

13kmを超え

右のふくらはぎが攣り始めました。

 

練習ではその距離を走っていても

なんともなかったのに

 

本番で緊張から動きが硬くなっていたのか

寒さで冷えたのか

徐々に痛みが出てきました。

 

しばらくは走れていましたが

とうとう歩いてしまいました。

 

追い打ちをかけるかのように

ほんの少しポツポツと雨が、、、

 

それが17kmあたりで

ちょっと諦めムードになり

 

もう頭の中は

いつリタイアしようかの一択。

 

 

走ったり歩いたりを繰り返し

19kmを超えると

収容バスがありました。

 

「うわーここでやめようかな。

　でもここまで来たしせめてハーフ走って

　折り返ししてきてここでやめよう。」

 

そう心に決めて

再び走り出しました。

 

 

まもなく折り返し地点。

その手前で予想にもしていなかったことが

起こりました。

 

 

 

それは何かというと

今回、このフルマラソに誘ってくれた

大学時代の友人のご両親が

「彩ちゃん頑張ってー！」

と声援をくださったのです。

 

 

まず、1万人も走っている中で

見つけてくださったことに

びっくりですし

 

何より一回しかお会いしたことないのに

覚えていてくださったことに

感動して涙目になりました。

 

そしてそれと同時に

さっきまでやめようと

思っていたのが恥ずかしい。

こんなに応援してもらっていて

辞めるなんてダサイなと

 

行けるところまで

行ってみよう！

 

とギアを入れ直しました。

 

 

 

 

さっき見かけた収容バスを

通り越え

気づいたら25kmまで

来ていました。

さあここからまた正念場です。

 

段々と足が動かなくなってくる

ところまで走って来ました。

 

 

 

この距離になっても

スタートの時ほどの人数はいないけれど

沿道で応援してくださる方たちが

たくさんいらっしゃいました。

 

その方達に力をもらいながら

歩いたり走ったりしながらも

歩みを止めないように

一歩一歩進みました。

 

 

そしてなんだかんだで

30km。

 

 

ゴールまで

残り12.195kmです。

 

 

この続きは

後編をお楽しみください！