膝痛
2026/10/30
階段の上り下りや歩くときに膝が痛い…
そんなお悩みはありませんか?
「階段を下りるときに膝がズキッと痛む」
「長く歩いていると膝が重くなり、途中で休みたくなる」
「しゃがむと膝が痛くて、正座ができなくなった」
「立ち上がるときに膝が痛み、何かにつかまりたくなる」
このようなお悩みはありませんか?
膝の痛みは、年齢や運動習慣に関係なく起こることがある、身近な身体の不調の一つです。
特に、歩く、立ち上がる、階段を上り下りする、しゃがむといった動作では、膝関節が重要な役割を担っています。
そのため、膝に痛みがあると、買い物や家事、仕事など、日常生活のさまざまな場面で不便を感じることがあります。
最初は階段を下りるときだけ痛かったのに、次第に歩くこともつらくなったり、以前よりも外出する機会が減ってしまったりする方もいます。
また、膝に痛みがあると「年齢のせいだから仕方がない」「軟骨がすり減っているから治らない」と考える方もいるかもしれません。
しかし、膝の痛みは年齢や軟骨の変化だけで決まるものではありません。
筋力や身体活動、膝関節の状態、過去のけが、運動量など、複数の要因が関係している場合があります。
さらに、膝の内側が痛いのか、外側が痛いのか、お皿の周囲が痛いのかによっても、考えられる原因は異なります。
そのため、大切なのは痛む場所だけで判断するのではなく、どのような動作で症状が出るのか、腫れや熱感があるのか、いつから痛みが続いているのかなどを確認することです。
宇都宮市のいろは接骨院では、膝の状態に加えて、股関節や足首の動き、歩き方、日常生活での身体の使い方なども確認しながら、お一人おひとりに合わせたケアを大切にしています。
このページでは、膝の痛みが起こる原因や関節の仕組み、関連する病気、日常生活でできる対策やセルフケアについて詳しく解説します。
膝の痛みには、さまざまな現れ方があります。
- 階段を上るときに膝が痛い
- 階段を下りるときの方が強く痛む
- 椅子から立ち上がる瞬間に膝がつらい
- 長時間座ったあと、歩き始めに痛みが出る
- しゃがむと膝が痛む
- 正座ができなくなった
- 膝の内側がズキズキする
- 膝の外側が痛くなる
- 膝のお皿の周囲に痛みがある
- 膝の裏が張る、突っ張る感じがする
- 膝が腫れているように感じる
- 膝に水がたまっていると言われたことがある
- 膝を曲げ伸ばしするとゴリゴリと音がする
- 歩いていると膝が不安定に感じる
- 運動すると膝が痛くなり、休むと楽になる
- 以前より膝が伸びにくくなった
- 膝の痛みを何度も繰り返している
このような症状がある場合、膝関節や周辺の筋肉、腱、靭帯などが関係している可能性があります。
ただし、膝が痛いという症状だけで原因を特定することはできません。
特に、急に膝が腫れた場合や熱を持っている場合、転倒後に歩けなくなった場合などには、早急な医療機関での評価が必要です。
膝の痛みとは?症状が現れる場所と特徴
膝の痛みは、痛む場所や動作によって特徴が異なる場合があります。
例えば、膝の内側が痛む方もいれば、お皿の周囲や外側、膝の裏に痛みを感じる方もいます。
また、階段や立ち上がりなどの動作で痛む場合と、安静にしていても痛む場合では、考えられる病気が異なることがあります。
ここでは、痛みが現れやすい場所について説明します。
① 膝の内側が痛い
膝の内側は、変形性膝関節症などで痛みが現れることがある部分です。
また、内側半月板損傷、内側側副靭帯損傷、鵞足部の炎症などが関係している場合もあります。
特に中高年の方では、立ち上がりや歩き始めに膝の内側が痛むことがあります。
ただし、内側が痛いからといって、必ず変形性膝関節症とは限りません。
② 膝の外側が痛い
膝の外側には、腸脛靭帯や外側側副靭帯、外側半月板などがあります。
ランニングなどで膝を繰り返し曲げ伸ばしすると、膝の外側に痛みが現れる場合があります。
代表的なものに腸脛靭帯炎があり、ランナー膝と呼ばれることもあります。
ただし、膝の外側の痛みには複数の原因があるため、症状の出方を確認することが必要です。
③ 膝のお皿の周囲が痛い
膝のお皿は、医学的には「膝蓋骨(しつがいこつ)」と呼ばれます。
お皿の周囲や裏側に痛みを感じる場合、膝蓋大腿関節に関連する痛みなどが考えられます。
階段の上り下りやしゃがむ動作、長時間膝を曲げて座ることなどで症状が現れる場合があります。
また、膝のお皿の下にある膝蓋腱に痛みが現れることもあります。
④ 膝の裏が痛い
膝の裏に痛みや張りを感じる場合、膝の関節内の問題や、周辺の筋肉・腱などが関係している可能性があります。
膝の裏に液体がたまって膨らむ「ベーカー嚢腫」という状態がみられることもあります。
ただし、膝の裏やふくらはぎが急に腫れたり痛んだりする場合には、血管の病気との区別も必要です。
⑤ 膝全体が痛い・腫れている
膝全体に痛みや腫れがある場合、関節内の炎症や変形性膝関節症、半月板損傷などが関係する場合があります。
また、急激な腫れや強い熱感を伴う場合には、感染性関節炎などの病気も考える必要があります。
特に、赤く腫れて熱を持ち、強く痛む場合には、早急な医療対応が必要です。
膝関節の構造|膝はどのように身体を支えているのか
膝関節は、立つ、歩く、走る、しゃがむなど、さまざまな動作に関係しています。
膝の痛みを理解するために、まずは関節の構造について確認してみましょう。
大腿骨・脛骨・膝蓋骨
膝関節は、主に大腿骨、脛骨、膝蓋骨の3つの骨から構成されています。
大腿骨は太ももの骨、脛骨はすねの内側にある太い骨です。
膝蓋骨は、いわゆる膝のお皿にあたる骨です。
大腿骨と脛骨の間では、膝を曲げ伸ばしする動きが行われています。
また、膝蓋骨は太ももの前側にある大腿四頭筋の働きを助け、膝を伸ばす際に重要な役割を担っています。
関節軟骨(かんせつなんこつ)
関節軟骨は、骨の表面を覆っている滑らかな組織です。
関節が動くときの摩擦を少なくし、関節に加わる力を分散させる役割があります。
年齢やけがなどによって軟骨に変化が生じることがあります。
ただし、軟骨には痛みを感じる神経がほとんどないため、軟骨がすり減ること自体が直接痛みを生むとは限りません。
実際の膝痛には、軟骨下骨や滑膜、関節包などの組織も関係すると考えられています。
半月板(はんげつばん)
半月板は、大腿骨と脛骨の間にある線維軟骨性の組織です。
膝の内側と外側にそれぞれ存在しています。
半月板には、関節に加わる力を分散したり、膝を安定させたりする役割があります。
スポーツ中に膝をひねった場合や、加齢に伴う組織の変化などによって損傷することがあります。
半月板の損傷では、痛みや腫れ、引っかかり感などが現れる場合があります。
ただし、画像検査で半月板の損傷が確認されても、必ずしも痛みの原因になっているとは限りません。
靭帯(じんたい)
膝には、関節の安定性を支える複数の靭帯があります。
代表的なものとして、前十字靭帯、後十字靭帯、内側側副靭帯、外側側副靭帯があります。
これらの靭帯は、膝が過度に前後左右へ動いたり、ねじれたりすることを制限する役割を担っています。
スポーツや転倒などで強い力が加わると、靭帯が損傷する場合があります。
膝を動かす筋肉
膝の動きには、主に太ももやふくらはぎの筋肉が関係しています。
大腿四頭筋は、太ももの前側にあり、膝を伸ばす働きを担っています。
ハムストリングスは太ももの後ろ側にあり、膝を曲げる動作などに関係しています。
また、ふくらはぎの腓腹筋は膝関節をまたいでおり、膝の曲げ伸ばしや歩行にも関係しています。
これらの筋肉が協力することで、膝を安定させながら日常動作を行っています。
滑膜と関節液
膝関節の内側には、滑膜(かつまく)と呼ばれる組織があります。
滑膜は関節液をつくり、関節の滑らかな動きなどを支えています。
しかし、関節内に炎症が生じると、関節液が過剰に増える場合があります。
一般的に「膝に水がたまる」と呼ばれる状態は、関節液が増加している状態を指します。
膝に水がたまること自体が病名ではなく、その背景にある原因を確認することが重要です。
膝の痛みが起こる主な原因
膝の痛みには、さまざまな原因があります。
日常生活での身体への負担が関係する場合もあれば、加齢による関節の変化やスポーツによるけがが関係している場合もあります。
原因① 膝関節への負荷と身体活動
歩行や階段の上り下りなどでは、膝関節に力が加わります。
こうした負荷は、関節や筋肉が働くために必要なものです。
しかし、普段より急に活動量が増えたり、身体の状態に対して大きすぎる負荷が繰り返されたりすると、痛みが現れる場合があります。
例えば、普段あまり歩かない方が急に長時間歩いた場合や、階段を何度も上り下りする作業が続いた場合などです。
大切なのは、膝に負担を一切かけないことではなく、身体の状態に合わせて負荷を調整することです。
原因② 太ももや股関節周辺の筋力
膝関節を支えるためには、太ももや股関節周辺の筋肉の働きが重要です。
特に大腿四頭筋は、立ち上がりや歩行、階段を下りる動作などで大きな役割を担っています。
筋力が低下していると、日常動作を負担に感じる場合があります。
また、股関節周辺の筋肉も、歩行や片脚で身体を支える際の安定性に関係しています。
ただし、筋力が弱いという理由だけで、膝痛の原因を断定することはできません。
筋力や身体の動き、活動量などを総合的に考えることが重要です。
原因③ スポーツによる使い過ぎ
ランニングやジャンプ、登山など、膝を繰り返し使う運動によって痛みが現れることがあります。
特に、運動量や強度を急に増やした場合には、膝周辺の組織が負荷に十分対応できないことがあります。
例えば、ランニングの距離を急に増やしたり、坂道練習を増やしたりすることで、膝の外側やお皿の周囲に痛みが現れる場合があります。
ただし、運動をすること自体が膝に悪いわけではありません。
適切な運動は、筋力や身体機能を維持するために重要です。
原因④ 加齢に伴う関節の変化
年齢とともに、関節軟骨や半月板、筋肉などには変化が生じることがあります。
特に中高年以降では、変形性膝関節症が膝の痛みに関係する場合があります。
ただし、画像検査で軟骨や骨の変化が確認されても、必ずしも強い痛みがあるとは限りません。
また、画像上の変化が少なくても、痛みを感じる方もいます。
そのため、年齢や画像上の変化だけで膝の状態を判断することはできません。
原因⑤ 体重や身体への負担
膝は、立つ、歩くなどの動作で体重を支える関節です。
そのため、体重は膝関節にかかる負荷に関係する要因の一つです。
特に、体重が過剰で変形性膝関節症がある方では、適切な体重管理によって痛みや身体機能の改善が期待できます。
ただし、体重だけが膝痛の原因というわけではありません。
筋力、生活習慣、関節の状態なども合わせて考えることが重要です。
原因⑥ 過去のけが
過去に膝の靭帯損傷や半月板損傷、骨折などを経験している場合、その後の膝の状態に影響することがあります。
特に、関節内の損傷は、将来的な変形性膝関節症の発症リスクに関係する場合があります。
以前に大きなけがをしたことがある方は、その経過も含めて医療機関で確認することが大切です。
階段の上り下りで膝が痛くなるのはなぜ?
膝の痛みで多いお悩みの一つが、階段の上り下りです。
「平らな道は歩けるのに、階段になると痛い」という方もいます。
階段では、平地を歩くときとは異なる筋肉の働きや関節への負荷が必要になります。
特に、膝を曲げた状態で身体を支えるため、太ももの前側の筋肉が重要な役割を担います。
階段を上るときの膝の働き
階段を上るときの膝の働き
階段を上る際には、膝や股関節を伸ばしながら身体を持ち上げます。
このとき、大腿四頭筋やお尻の筋肉などが協力して働いています。
膝に痛みがある場合、この動作で不快感が現れることがあります。
階段を下りるときの膝の働き
階段を下りるときには、身体が急に下へ落ちないように、太ももの筋肉がブレーキをかけるように働きます。
この働きを「遠心性収縮(えんしんせいしゅうしゅく)」と呼びます。
筋肉が力を発揮しながら伸ばされる働きのことです。
階段を下りる動作では、このような筋肉の働きによって身体をコントロールしています。
そのため、膝の痛みがある方では、階段を上るよりも下りる方がつらく感じる場合があります。
階段で膝が痛いときの工夫
階段で痛みがある場合には、手すりを使って身体を支えることが役立ちます。
また、必要に応じて一段ずつ両足をそろえながら移動する方法もあります。
痛みの強い方の脚に過度な負担がかからないよう、動作を調整することが大切です。
特に膝が不安定に感じる場合には、転倒しないよう注意してください。
立ち上がると痛い・しゃがむと痛い・正座ができない理由
膝の痛みは、階段だけでなく、立ち上がりやしゃがむ動作などでも現れることがあります。
立ち上がるときに膝が痛い
椅子から立ち上がるときには、膝や股関節を曲げた状態から伸ばして身体を持ち上げます。
特に、低い椅子から立ち上がる場合には、大きな動きと筋力が必要になります。
膝に痛みがある方では、この動作によって症状が現れることがあります。
しゃがむと膝が痛い
しゃがむ動作では、膝を深く曲げる必要があります。
そのため、膝関節やお皿周辺に加わる負荷が変化します。
膝の動きが制限されている方や、深く曲げると痛みが現れる方では、しゃがむことが難しくなる場合があります。
ただし、しゃがむと膝が痛いからといって、必ず半月板に問題があるわけではありません。
正座ができない
正座では、膝を深く曲げた姿勢になります。
そのため、膝の関節内に炎症や腫れがある場合、動きの制限がある場合などには、正座がつらくなることがあります。
また、変形性膝関節症や半月板損傷などが関係している可能性もあります。
正座ができない原因は、単純に太ももの筋肉が硬いからとは限りません。
無理に膝を曲げようとすると、症状が悪化する場合があります。
正座が難しいときは、椅子を使うなど、生活環境を調整することも大切です。
膝の痛みに関連する主な病気
膝の痛みには、さまざまな疾患が関係する可能性があります。
ここでは、代表的な病気について説明します。
① 変形性膝関節症
変形性膝関節症は、膝の関節軟骨や骨、滑膜などに変化が生じ、痛みや動かしにくさなどが現れる病気です。
特に中高年以降に多くみられ、女性に多いことが知られています。
初期には、立ち上がりや歩き始めに痛みを感じることがあります。
症状が進むと、階段の上り下りや正座が難しくなったり、膝の曲げ伸ばしに制限が出たりする場合があります。
また、膝に関節液が増え、腫れが現れることもあります。
ただし、画像上の変形の程度と痛みの強さが必ず一致するわけではありません。
運動療法や生活習慣の調整などによって、痛みや日常生活の機能を改善できる可能性があります。
② 半月板損傷
半月板損傷は、膝関節内にある半月板が損傷する状態です。
スポーツ中に膝をひねったことがきっかけになる場合もあれば、加齢に伴う組織の変化が関係する場合もあります。
主な症状として、膝の痛みや腫れ、引っかかり感などがあります。
また、損傷の状態によっては膝が途中で引っかかり、十分に伸ばせなくなる「ロッキング」が起こることもあります。
ロッキングによって膝を動かせなくなった場合には、速やかな整形外科での評価が必要です。
③ 膝蓋大腿疼痛症候群
膝蓋大腿疼痛症候群は、膝のお皿の周囲や裏側に痛みが現れる状態です。
階段の上り下り、しゃがむ動作、ランニングなどで症状が強くなる場合があります。
また、長時間膝を曲げて座ったあとに、お皿の周囲が痛むこともあります。
太ももや股関節周辺の筋力、運動量などが関係することがあります。
運動量の調整や、状態に合った筋力トレーニングなどが対策として検討されます。
④ 腸脛靭帯炎(ランナー膝)
腸脛靭帯炎は、膝の外側に痛みが現れることが多いスポーツ障害です。
特にランニングなど、膝の曲げ伸ばしを繰り返す運動でみられます。
走る距離や強度を急に増やした場合などに症状が現れることがあります。
ただし、「ランナー膝」という言葉は複数の膝の痛みに使われることもあるため、病名だけで判断しないことが大切です。
⑤ 鵞足炎(がそくえん)
鵞足は、膝の内側のやや下に位置する、複数の筋肉の腱が付着する部分です。
この周辺に痛みが現れる状態は、一般的に鵞足炎と呼ばれることがあります。
ランニングなどの運動や、繰り返しの負荷が関係する場合があります。
ただし、膝の内側が痛いという特徴だけで鵞足炎と判断することはできません。
⑥ 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
膝蓋腱炎は、膝のお皿の下にある膝蓋腱周辺に痛みが現れる状態です。
ジャンプや着地、ダッシュなど、膝を繰り返し使うスポーツでみられることがあります。
バレーボールやバスケットボールなどの競技でも知られているスポーツ障害です。
近年では、腱の状態に着目して膝蓋腱症と呼ばれることもあります。
⑦ 靭帯損傷
膝の靭帯は、スポーツ中の急な方向転換や着地、転倒などによって損傷する場合があります。
特に前十字靭帯損傷では、膝が不安定に感じたり、急に腫れたりすることがあります。
また、側副靭帯の損傷では、膝の内側や外側に痛みが現れることがあります。
けがの直後から膝が大きく腫れている場合や、体重をかけられない場合には、医療機関での評価が必要です。
⑧ ベーカー嚢腫
ベーカー嚢腫は、膝の裏側に関節液がたまり、袋状に膨らむ状態です。
膝の裏に張りや圧迫感を感じる場合があります。
変形性膝関節症や半月板損傷など、膝関節内の問題に伴ってみられることもあります。
ただし、膝の裏やふくらはぎの腫れには、血管に関係する病気が隠れている場合もあります。
急な腫れや強い痛みがある場合には、医療機関での確認が重要です。
膝に水がたまる・ゴリゴリ音がするのはなぜ?
膝の痛みがある方の中には、水がたまる感じや、膝を動かしたときの音が気になる方もいます。
膝に水がたまる理由
膝には、関節の滑らかな動きを助ける関節液があります。
通常は適切な量が保たれていますが、関節内に炎症が生じると、関節液が増える場合があります。
関節液が増えると、膝が腫れたり、曲げにくくなったり、圧迫感を感じたりすることがあります。
変形性膝関節症や半月板損傷などでみられることがありますが、感染症や結晶性関節炎などでも起こる場合があります。
そのため、膝に水がたまっている場合には、水を減らすことだけでなく、その原因を確認することが重要です。
急に腫れた場合や、熱感を伴う場合には、早めに医療機関を受診してください。
膝がゴリゴリ・ポキポキ鳴る理由
膝を動かしたときに、ゴリゴリ、ポキポキといった音がすることがあります。
こうした音は、関節内の組織の動きなどによって生じる場合があります。
音がするだけで痛みや腫れがない場合、必ずしも重大な病気があるとは限りません。
一方、音とともに痛みや腫れがある場合や、膝が引っかかって動かしにくい場合には、医療機関での評価が必要です。
膝が抜ける感じがする場合
歩行中や階段で、膝が急にガクッとなることがあります。
これは、痛みに伴う筋肉の働きの変化や、関節の不安定性などによって起こる場合があります。
特に、けがのあとに膝が不安定になった場合には、靭帯損傷などが関係している可能性があります。
繰り返し膝が抜ける感じがある場合は、転倒の危険もあるため、早めに整形外科で相談しましょう。
このような膝の痛みは医療機関へ
膝の痛みには、セルフケアなどで落ち着くものもありますが、早急な診察が必要な状態もあります。
特に、次のような症状がある場合には注意してください。
直ちに救急受診を検討する症状
- 大きな事故や転倒のあとに膝が明らかに変形している
- 強いけがのあとに膝を動かせない、体重をかけられない
- けがのあとに膝から足先にかけて感覚がなくなった
- 足先が急に冷たくなったり、青白くなったりしている
- 膝の強い痛みとともに、全身状態が悪くなっている
これらの症状がある場合には、重大な骨折や脱臼、血管・神経の損傷などが関係している可能性があります。
119番への連絡を含め、直ちに医療対応を受けてください。
当日中など、速やかな受診が必要な症状
- 膝が急に大きく腫れた
- 膝が赤くなり、強い熱感がある
- 発熱とともに膝が腫れて痛む
- 強い痛みで膝を曲げ伸ばしできない
- けがのあとに膝が不安定になった
- 膝が引っかかり、完全に伸ばせない
特に、膝が赤く腫れて熱を持っている場合には、感染性関節炎などの可能性があります。
感染性関節炎は、発熱が目立たない場合もあるため、熱がないから大丈夫と判断しないようにしてください。
また、片脚のふくらはぎが急に腫れたり痛んだりする場合には、深部静脈血栓症などとの区別が必要です。胸の痛みや息苦しさを伴う場合は救急対応が必要です。
早めに整形外科へ相談したい症状
- 膝の痛みが数週間続いている
- 以前より歩ける距離が短くなった
- 正座やしゃがむ動作が難しくなった
- 膝の腫れを繰り返している
- 膝が徐々に伸びにくくなっている
- 階段を下りるときに膝が不安定になる
- 膝の痛みが日常生活や仕事に影響している
- 安静にしていても痛みが続く
膝の痛みが長期間続いている場合や、症状が悪化している場合には、医療機関で原因を確認することが重要です。
膝の痛みを軽減するための日常生活の工夫
膝の痛みがある場合には、日常生活の中で膝にかかる負担を調整することが役立つ場合があります。
ただし、完全に動かさないことがよいとは限りません。
痛みの状態に合わせて、できる範囲で身体活動を維持することが大切です。
① 階段では手すりを活用する
階段で膝が痛い場合には、手すりを使って身体を支える方法があります。
特に下りるときは、転倒しないことを優先しましょう。
無理に急いで下りたり、大きな段差を一度に下りたりしないことが大切です。
② 椅子の高さを調整する
低い椅子から立ち上がる際には、膝や股関節を大きく曲げる必要があります。
膝に痛みがある方は、座面が少し高い椅子の方が立ち上がりやすい場合があります。
必要に応じて肘掛けなどを使い、身体を支えながら立ち上がりましょう。
③ 正座や深いしゃがみ込みを無理に続けない
膝を深く曲げると痛みが出る場合には、無理に正座やしゃがむ動作を続けないようにしましょう。
床に座る生活から椅子を使う生活へ変更するなど、日常生活での工夫も役立ちます。
正座ができないからといって、必ずしも無理にできるようにする必要はありません。
④ 活動量を急に増やさない
運動やウォーキングを始めるときには、無理のない範囲から始めましょう。
例えば、普段あまり歩いていない方が急に長距離を歩くと、膝に痛みが現れる場合があります。
最初は短い距離から始め、症状の変化を確認しながら少しずつ増やしていくことが大切です。
⑤ 体重管理を考える
体重が過剰で変形性膝関節症がある方では、体重管理も重要な対策の一つです。
ただし、無理な食事制限や急激な減量を行う必要はありません。
食事と身体活動を組み合わせ、健康状態に合わせて取り組むことが大切です。
自宅でできる膝のセルフケア・運動
膝の痛みに対しては、身体の状態に合わせた運動が役立つ場合があります。
特に変形性膝関節症では、筋力トレーニングや有酸素運動などの運動療法が、基本的な対策の一つとされています。
ただし、強い腫れや熱感、急なけがなどがある場合には、運動を始める前に医療機関で評価を受けてください。
セルフケア① 太ももの筋肉に軽く力を入れる運動
膝を大きく動かさずに、大腿四頭筋を使う運動です。
〜方法〜
- 床やベッドに脚を伸ばして座るか、仰向けになります。
- 膝を無理のない位置に置きます。
- 太ももの前側に軽く力を入れます。
- 3〜5秒程度保ちます。
- 力を抜いて休みます。
- 5〜10回程度繰り返します。
膝を強く押しつけたり、痛みを我慢して伸ばしたりする必要はありません。
無理なく行える範囲で取り入れましょう。
セルフケア② 椅子に座って膝を伸ばす運動
膝の曲げ伸ばしに関係する筋肉を使う運動です。
〜方法〜
- 安定した椅子に座ります。
- 足裏を床につけます。
- 片方の膝をゆっくり伸ばします。
- 痛みのない範囲で一度止めます。
- ゆっくり足を下ろします。
- 左右それぞれ5回程度を目安に行います。
膝を完全に伸ばし切る必要はありません。
動かせる範囲で行い、痛みが増す場合は中止してください。
セルフケア③ 仰向けで膝を曲げ伸ばしする運動
膝関節の動きを保つための軽い運動です。
〜方法〜
- ベッドや床に仰向けになります。
- 片方の膝をゆっくり曲げながら、かかとを身体の方へ滑らせます。
- 無理なく曲げられる位置で止めます。
- ゆっくり元の位置へ戻します。
- 5〜10回程度繰り返します。
無理に深く曲げる必要はありません。
膝の引っかかりや痛みがある場合には中止してください。
セルフケア④ 椅子からの立ち座り運動
膝や股関節周辺の筋肉を使う運動です。
膝に強い痛みがなく、立ち上がる動作を安全に行える方に向いています。
〜方法〜
- 安定した椅子に座ります。
- 足裏を床につけます。
- 必要に応じて肘掛けを使い、ゆっくり立ち上がります。
- ゆっくり椅子へ戻ります。
- 3〜5回程度を目安に行います。
膝を深く曲げる必要はありません。
膝が不安定な方や立ち上がると強く痛む方は、無理に行わないようにしましょう。
セルフケア⑤ 無理のないウォーキング
膝の痛みが落ち着いている場合には、短時間のウォーキングが役立つことがあります。
普段あまり運動していない方は、短い距離から始めましょう。
歩いたあとに膝が大きく腫れたり、痛みが明らかに強くなったりする場合には、運動量を減らし、必要に応じて医療機関へ相談してください。
セルフケアで注意したいこと
運動中に軽い違和感が出ることはありますが、強い痛みを我慢して行う必要はありません。
特に次のような場合は中止してください。
- 痛みが急に強くなる
- 膝が大きく腫れてくる
- 膝が引っかかって動かせない
- 膝が不安定になり、転びそうになる
- 運動後も痛みが明らかに悪化した状態が続く
運動は、回数を多くこなすことが目的ではありません。
ご自身の膝の状態に合わせて、少しずつ続けることが大切です。
膝の痛みを繰り返す場合に考えたいこと
「施術を受けると一時的に楽になるけれど、しばらくするとまた痛くなる」
「運動を再開すると膝の痛みを繰り返してしまう」
このようなお悩みがある方もいるかもしれません。
膝の痛みが繰り返される場合には、一つの要因だけでなく、日常生活や身体活動を含めて確認することが重要です。
① 運動量や負担が合っていない
膝の痛みがある場合、普段の活動量に対して負荷が大きすぎる可能性があります。
例えば、急に長距離を歩くようになったり、ランニングの距離を増やしたりした場合です。
そのような場合には、活動量や運動の強さを調整することが役立つ場合があります。
② 膝周辺の筋力が十分でない
膝の動きには、大腿四頭筋やハムストリングス、股関節周辺の筋肉などが関係しています。
こうした筋肉の働きが十分でない場合、歩行や階段などの動作を負担に感じることがあります。
状態に合った運動を継続することは、身体機能を維持するうえで重要です。
③ 痛みを避けて身体を動かさなくなっている
膝の痛みが続くと、歩くことや階段を使うことが不安になる場合があります。
その結果、外出や運動の機会が減ってしまうこともあります。
医学的に安静が必要でない状態では、無理のない範囲で身体活動を維持することが大切です。
④ 原因となる病気が十分に確認されていない
膝の痛みが長期間続いている場合や、腫れを繰り返している場合には、医療機関で原因を確認することが重要です。
変形性膝関節症や半月板損傷、靭帯損傷など、病気によって必要となる対応は異なります。
また、膝の痛みだと思っていた症状が、股関節など別の部分に関連している場合もあります。
⑤ 慢性的な痛みの仕組みが関係している
痛みが長期間続く場合には、神経系による痛みの調整機能が変化していることがあります。
ただし、慢性的な膝の痛みのすべてが神経系の過敏さによるものではありません。
関節の状態や身体活動、睡眠、ストレスなど、複数の要因を含めて考えることが大切です。
いろは接骨院の膝の痛みに対するケア方針
宇都宮市のいろは接骨院では、膝の痛みでお悩みの方に対して、膝関節だけでなく、股関節や足首の動き、歩行や立ち上がりなどの日常動作にも目を向けています。
当院では、神経系の働きに着目した「神経整体」というソフトな手技を取り入れています。
また、必要に応じて運動を組み合わせながら、身体の状態に合わせたケアを大切にしています。
② 膝・股関節・足首の動きを確認
膝を動かすときには、膝関節だけでなく股関節や足首も協力して働いています。
そのため、必要に応じて膝の曲げ伸ばしに加えて、股関節や足首の動きも確認します。
また、歩行や立ち上がり、可能な範囲での片脚立ちなど、日常生活に関係する動作も確認することがあります。
ただし、身体の動きだけで痛みの原因となる病気を確定することはできません。
医療機関での診断が必要な場合には、適切な受診をご案内します。
④ Hogrelを活用した動的ストレッチと運動
いろは接骨院では、Hogrel(ホグレル)を活用した動的ストレッチにも取り組んでいます。
Hogrelは、身体を動かしながらストレッチを行うための運動機器です。
股関節や肩甲骨などの動きに着目し、身体の状態や目的に合わせた運動を行います。
膝の痛みがある方では、膝関節だけでなく股関節や足首などの動きにも目を向けることが役立つ場合があります。
ただし、膝に強い痛みや腫れがある場合には、無理に運動を行わないことが重要です。
なお、Hogrelを使用した運動が、すべての膝の痛みに適しているわけではありません。
また、Hogrelそのものによって膝関節の病気が治るという効果が確立されているわけでもありません。
運動の必要性や方法は、身体の状態に合わせて判断することが大切です。
⑤ 日常生活での身体の使い方をアドバイス
膝の痛みが繰り返される方には、日常生活での負担を見直すことも大切です。
当院では、必要に応じて階段の上り下り、立ち上がり、歩行、運動量の調整などについてお伝えしています。
また、ランニングなどのスポーツを行っている方には、運動量や練習内容なども確認しながら、身体の状態に合わせたアドバイスを行っています。
⑥ 医療機関との適切な役割分担
膝の痛みには、変形性膝関節症や半月板損傷、靭帯損傷、感染性関節炎など、医療機関での診断や治療が必要な病気が関係している場合があります。
当院では、医療機関での検査や治療が必要と考えられる場合には、整形外科などへの受診をご案内しています。
すべての膝の痛みを整体だけで対応するのではなく、必要な医療を優先することも大切にしています。
膝の痛みでお悩みの方へ|まとめ
膝の痛みは、階段の上り下りや歩行、立ち上がり、しゃがむ動作など、日常生活のさまざまな場面で現れることがあります。
最初は軽い違和感でも、痛みが続くことで外出や運動の機会が減ってしまう方もいます。
その背景には、変形性膝関節症や半月板損傷、スポーツによる負担、筋力や身体活動の変化など、さまざまな要因が関係している可能性があります。
また、膝の内側や外側、お皿の周囲など、痛みが出る場所によって考えられる原因も異なります。
しかし、痛む場所だけで病気を特定することはできません。
特に、強い腫れや熱感、膝の不安定感、急なけがなどがある場合には、医療機関での評価が重要です。
膝の痛みで大切なのは、症状に合わせて身体への負担を調整しながら、必要な運動やケアを取り入れることです。
膝が痛いからといって、すべての運動を避ける必要があるわけではありません。
一方で、痛みを我慢して無理に動かし続けることもおすすめできません。
ご自身の身体の状態に合わせ、できることから少しずつ取り組んでいきましょう。
このようなお悩みがある方はご相談ください。
- 階段の上り下りで膝が痛む
- 立ち上がりや歩き始めに膝がつらい
- 長時間歩くと膝が痛くなる
- 膝の痛みを何度も繰り返している
- 股関節や足首の動きも気になっている
- 自分に合ったセルフケアや運動方法を知りたい
- 医療機関で診断を受けたうえで、日常生活のケアについて相談したい
宇都宮市のいろは接骨院では、神経整体によるソフトな手技を取り入れながら、お一人おひとりの身体の状態や日常生活に合わせたケアを大切にしています。
必要に応じてHogrelを活用した運動や、歩行・立ち上がりなどの身体の使い方についてもお伝えしています。
膝の痛みでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
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いろは接骨院
〒
321-0155
住所:
栃木県宇都宮市西川田南1-8-5
電話番号 :
090-8772-9123
【完全予約制】
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